初めまして。
私は愛玩動物飼養管理士として、またペット関連の商社で働いている吉田安宏です。そこでお客様の対応している中で感じたまま、私の考えに耳を傾けていただけたら幸いです。
また、私の考えに共感していただける方がいらっしゃいましたら、是非ほかの飼い主の方に少しでもこのことを広めてもらえたらと思います。
ペットは愛玩動物であり、動物には各々の特性・習性があります。
特性・習性にあった付き合いをしてあげることが、飼い主の動物に対する愛情だと思います。
愛玩飼養管理士として伝えたいことはこれから飼おうとしている、あるいは今現在飼っているまま動物の特性・習性を知ってもらいたいということです。
特性・習性を知らずに購入し、後々手放してしまう問題はよく起こります。
いちばん耳にするのは可愛い子犬をショップで見かけ、購入したはいいが数年後大きくなって飼いきれなくなり、捨ててしまうということです。
捨てられた犬は野良犬になり、人へ害を及ぼす可能性もあります。
この場合は、飼い主ひとりの問題が社会まで発展してしまいます。
社会問題にまでなると野良犬が悪いといった方へ目が向きがちですが、視点を変えてみてもらうと犬が大きくなるという特性・習性を知らず飼った飼い主が野良犬にさせてしまっているということに気づかれると思います。
犬はリーダーを失えば、自らがリーダーになる習性があります。
ですから飼い主を失えば、犬はひとりで生きていくために自分の身に危険を感じれば容赦無く噛みます。
噛む犬を責めてみたところで、犬は習性に従っているだけなので悪意はありません。
世間はここで犬を責めますが、それは人間の視点だと思います。
犬に限らずペットは人間に飼われたという意思とは関係なく、人間に飼われています。
それでも何か問題を起こせば、問題を起こしたペットが悪いように言われます。
人間の視点から見てるからこそそのように見えてしまうものです。
ペットに対して飼い主が特性・習性にあった「しつけ」や「飼育」をすればそのようなことは起こりません。
動物には人間ほど知能がないのですから、人間の方が動物の特性・習性に合わせてあげるといった「ゆとり」が大切です。
この「ゆとり」は、愛情を持って動物と接しようとしない限り生まれないと思います。飼っているのは人間なのですから、間違った愛情で接していれば、いつかそれが動物に対して苦痛になり、悪い結果をもたらすことがあります。
もし、人間が他の動物に飼われるようなことがあれば、上に述べたことが実感していただけると思います。
そして、身に感じたときに視点の違いに気付くのではないかと思いますが、そのようなことは現実的にはありません。
ですから、やはり飼い主が動物の特性・習性に合わせた視点になってもらいたいのです。
私の知り合いに猫を飼っている人がいるのですが、猫は魚が好きだからといって魚ばかりあげていました。これは猫の健康にとっては大変マイナスです。
魚などに含まれる油脂の代謝にはビタミンE が必要なのです。そして、この習性を知らずに魚などを多くあげすぎて、ビタミンE の補給をしていないと黄色脂肪症(イエロー・ファット)にかかってしまいます。
習性を知っているなら、できるだけ偏りが出ないよう食事に気をくばると思います。それが特性・習性にあった食事であり接し方であると私は相談された方に伝えています。
ペットの特性・習性を学び、愛情を持って自分が良かれと思っていたことが実は、ペットには良くないことだったということがあれば改善してあげてください。
視点を変えてみるというのは容易なことではありません。
ですが、視点を変えてペットの特性・習性を学び、それに合わせた付き合い方をしていくことが、ペットに対して本当の意味での思いやりであり愛情だと思います。
現在では、視点を変えてみることができなかったことで、飼い主の犠牲になったペットがよくニュースで取り上げられます。
外来動物ではアライグマ、イグアナ、カミツキガメ、ワニガメ、ビルマニシキヘビなどが目立っています。
アライグマは成長するにつれ性格が荒くなり、イグアナは2メートル近くになり、カミツキガメは予想以上の動きの早さからの飼い難しさ、ビルマニシキヘビは5メートル近くになるので飼育スペースの無さ、手放された理由は各々違いますが、特性・習性を学んでいれば、対策をたてるか、あるいは購入時に諦めるかのどちらかに落ち着くはずです。
今、こうしたケースがニュースになるほどの数に至ってしまったのはかなりの人達がペットにしようとする動物たちの特性・習性を学ばずに購入してしまったのがいちばんの要因だと考えられます。
飼い主が特性・習性を知らずに最悪捨てられてしまった場合、行政に駆除されるなどしっぺ返しを受けるのは飼い主ではなく、ペットだということをわかってもらいたいです。
世間はあたかも捨てられたペットが問題というような見方をしていますが、視点を変えてみればペットは人間に飼われてきた中で、突然野に放たれたわけなのです。
決して自ら迷惑をかけているのではないということを、少しでも多くの人達にわかってもらいたいものです。
今回は、ペットの特性・習性を知らずに購入し、飼いきれなくなるという点を提起して述べさせていただきました。
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