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絆・よい飼い主とは?
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2つの慈しみ『母性愛』と『父性愛』
もう一つの「絆」
ここにドッグフードを食べたがらない犬がいるとします。
あなたはその犬にどのようなフードの与え方をするでしょうか?
- 美味しいトッピングをいろいろ工夫したり、優しく手から「どうぞ」と食べさせる。
- 多方面から観察して、病気でないと判断できる限り、「はい。終わり」と器をさげて自分から食べる日を待つ。
AもBも、養育する上で共に必要な「愛」の形です。
Aの接し方は「その子の嫌がることは、避けてあげたい」「何とかこの子に食べて欲しい」と願う優しい『母性愛』が感じられる接し方ですね。 また、Bの接し方は、美味しいトッピングが作ってやれない場合や、トッピングをプラスすることで栄養バランスなどを考慮できない状況を想定した、強い『父性愛』が感じられる接し方ですね。
ペットに限らず、しつけということを考える時、いつもこの、AとBのふたつの「愛情表現」が思い浮かびます。
私たちPureでは、Aを『母性(Nurturing Parent) 』、Bを『父性(Controlling Parent)』と考えます。
母性を『包み込む愛』、父性を『断ち切る愛』、と言い換えてもいいでしょう。
そして、ペットに対しては、母性と父性、すなわち優しさと厳しさのバランスがとれた精神でしつけをすることを提唱したいと思います
上のドッグフードの話はかなり極端な例でした。では、次の例ではどうでしょう? 子犬が、階段の前で立ち止まってしまいました。
階段が上がれない(下がれない)ようです。
一人の飼い主さんは「登れないのね〜」と抱き上げて階段を上ってしまいました。
もう一人の飼い主さんは階段の横に座って、その子が自分自身で上がれるように誘導しました。
もうお分かりですね。
最初の飼い主さんの愛情が『母性愛』、あとの飼い主さんの愛情が『父性愛』です。
『母性愛』は一見、即解決につながるように感じますが、実は子供(ペット)の能力を摘んでしまう危険性をはらんでいます。
逆に、『父性愛』は好奇心を芽生えさせ、それまで気付かなかった能力を開花させることさえあるのです。
同じ『愛』でも、その子の可能性を引き出す愛と、その可能性を閉ざしてしまう愛があるんですね。
共通言語を持つ、ということもうひとつ、皆さんにぜひご理解いただきたいのが、ペットと共通言語を持つことの重要性です。
言語と言いましたが、これは言葉だけに限りません。
声のイントネーション、ボディランゲージ、サインなど、ペットとのあらゆるコミュニケーションを含みます。
普段からあなたのペットの表情をよく観察してください。
この子は何が好きで何が嫌いなのか?
どんな伝え方をすると一番よく理解するのか?
同時に、あなた自身のことを、ペットにちゃんと伝えてみてください。
飼い主のあなたが彼らにいい子でいてほしいのはどんな時か?
逆に思いっきりふざけていい時はいつか?
幼い子犬や子猫のお母さん(飼い主さん)からよく、こんな言葉を聞きます。
「日々怒ってばかりで自己嫌悪に陥りそうです・・」と。
でも、ほんとうにそうですか?
 例えば
あなたが、リラックスしてテレビを見ながらお茶を飲んでいる時に、『ふっと、横を見たら、その子も一緒になってリラックスしている』。
なんていうことのない、生活の一シーンのようですが、これは「喜ばしい状態」であり「褒めてあげたい状態」なのです。
悪いことをしないで、おとなしくしてくれている!
これが、ひいては来客時などに起こりがちなドタバタ防止へとつながるわけです。
最初は、能力を伸ばし育てる『母性の援助』で共通言語を築きながら、やっていいこと・悪いことを教えてあげましょう。
そして、あなたの家のルールの細かい部分まで幼いペットが理解できるようになったら、『父性の援助』で支援してあげましょう。
問題のないペットと飼い主の間には、このような共通言語がたいてい確立されているものです。
口に出して言わなくても、お互いの微妙な変化を肌で感じて理解できる。
妙な言い方に聞こえるかもしれませんが、お互いに痒い所に手が届く関係、とでも言いましょうか。
よくしつけられているペットを持つことは飼い主の誇りでもあります。
また、ペットとコミュニケーションがとれているという自信がもてれば、やがて来ることになる彼らとの別れに際しても、辛さは変わらないまでも、「あの時、こうしてあげていたら」という後悔の念が少しは軽減するのではないかと思います。
ペットにはどうしてしつけが必要なのでしょうか?人間の子供に対するしつけの究極の目的は子供の「自立」にあります。
子供はやがて親から巣立って行くものです。
それに比べ、ペットのしつけには、この「自立」が含まれません。
ペットは一生涯、飼い主の庇護のもとにあります。
例えば将来、獣医科病院でお世話になるような事態が発生した場合、ペット自身も『安心して』おとなしく診察してもらった方が治療もスムーズです。
また、入院中も不安で心拍数が上がることなく、安静状態が保てるでしょう。
しつけの基本となる「待て・座れ・伏せ・来い」は、「その子を守る基本項目」であると同時に、『安心して』獣医科病院の診察台でジッとしていられるための訓練でもあるのです。
このような『安心して』を学ばせるための「しつけの項目」にも目を向けてみましょう。
また、同じように「あなた自身が安心できる項目」にもよく注意を払ってみましょう。
挨拶ができる、立って歩けるなど、我が家のペット自慢はいろいろあるでしょうが、今一度、考えてみてください。
ほんとうのお利口さんって、なんでしょう?
そして、よい飼い主って、なんでしょう?
※犬は飼い主一家を「群」と捉える習性を持つ動物であることから、Pure に寄せられる相談件数で最も多いのは「犬」に関するご相談となります。
ですので、ここではすべての例題に犬を挙げておりますが、「猫」「サル」など、あらゆるコンパニオンアニマルに対応しております。
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